古代で夢は睡眠中に抜け出した魂の実体験と言われまた、神、悪魔など超自然からのお告げであるとも言われていました。
ユダヤ法典には、エルサレムに12人の職業的夢解釈家がいたことが残されています。古代ギリシャて夢は神託であり、夢の意味するものはそのままの形で夢に現れているため「解釈を必要としない」（アルテミドロス）とも考えられていました。
日本でも正夢、逆夢、お告げ等、様々な解釈が御座います。
近年では夢も科学的に分析され一例になりますが「温泉を夢で見た方が神のお告げと信じて家の床を掘り起こしたら本当に温泉が湧き出た話」の解明は睡眠中に硫黄を感じた体が温泉の夢を見たのでは無いかと論理的な解釈もされています。
しかしながら、それは人間の解釈であり、本当に神のお告げであったのかもしれません。十人十色で解釈はあると思いますが夢に興味を持つ事は良い事でしょう。良い夢、悪い夢と自分の意思に関係なく見る夢に如何なるメッセージがあるか探る先に何かを見つける事が出来るかもしれません。
脳が起きている状態でも身体は眠っています。眠り初めの状態で脳は起きている、即ち脳が覚醒している状態で体は眠っている状態の睡眠をレム睡眠と言います。一般的にこの状態時に夢を見ると言われます。
レム催眠は睡眠中に定期的に起こり一晩の眠りで2時間程度訪れます。誰でも夢を見る状態が訪れますので覚えてるか否かは別として誰もが夢を見ている事になります。
では、何故、夢をみるのかですが、一般的に『欲求の不満』満たされない心の表れと言われています。
心は、自分で意識する部分(顕在意識）と意識しない部分（潜在意識）の二つで成り立ちます。
意識が働き、要求にブレーキをかけている状態が日常でで不満が心を支配している場合、ブレーキを外した行動を起こす潜在意識、つまり不満を解消したい自分の思いが夢に現れ欲求を満たした夢として見ると言う解釈です。しかし、『欲求の不満』だけが夢を見る原因とは言えません。
誰でも一日に様々な情報を脳へ伝達致します。テレビ、新聞等々、一日の行動で起こる出来事全てです。膨大な情報を脳は敏速に整理しています。その一部が夢に現れる場合も御座います。レム睡眠時に脳は、一日で得た膨大な情報の整理を行なっていると推測されており必要な情報と不必要な情報を整理しながら記憶として保存致します。
睡眠がとても重要なのは、生きていく上で不必要である情報、ストレスとなる情報を脳が整理して強い記憶からの排除を行なうからと言われています。辛い事があり、悲しい事があったとき、睡魔に襲われる事は御座いませんか。膨大な情報の整理を脳が体に要求しているシグナルです。また、目覚めたとき、スッキリとしたと言う感覚を覚えた事は無いでしょうか。情報の整理が完了したと言う脳からのこれもシグナルとなるでしょう。科学的に夢は上記の様な仕組みを一般的に言います。
しかし、レム睡眠時は肉体と魂が分離することが出来る時間帯と言う考え方も否定は出来ません。
意識を肉体の脳と考えるならば無意識は魂の脳と言う事になるのかもしれません。肉体と言う鎧を脱ぎ捨て魂の世界へ浮遊した体験が夢として体に伝えられているかもしれません。
正夢は予知夢になることが御座いますので予知の一種と言えるかもしれません。正夢で見る予知は様々な模様が御座います。現実に起きる出来事を象徴的な場面や場所、何かに例え見る等です。目が覚めて具体的に夢を覚えていたり特定の縁が深い人が何かを喋ったなどメッセージ的な見方も多いようです。
逆夢とは、想定外の思いもよらない夢を見てしまった時に言う事が多いです。正夢は予知夢に近い性質があることから考えますと逆夢は正夢とは全く性質の違う夢という事になります。穏やかな日々を過ごしているにも関わらず逆夢を見る場合は無意識で不安を感じていることが多いです。円満にも関わらず恋人と別れた夢を見たとします。それは、心の何処かに不安があるからで幸せな時ほど不安を強く抱く傾向があるからです。
幸せで順風満帆なのに何故、不安を抱くのかそれは、今を失いたく無いと言う保守的な心が働くからでしょう。失ったときの恐怖が不安として夢を見てしまったと理解された方が良いです。見た夢に不安を抱き、普段なら気にしない恋人の行動が変に気になってしまったり、今までと違う行動を意味も無く行なってしまったなど、抱いいてしまった不安は膨張しますので不安を解消する思考や行動を起こしがちですが、一歩踏み留まってゆっくり現状を分析する必要はあるでしょう。
お金を失った夢を見たとします。ところが、現実社会で宝くじが当たったとしたら、これは嬉しい逆夢と言えるでしょう。逆夢となる夢は心に大きな影響を与えるかもしれませんが気にする事は無いと言えるのでは無いでしょうか。
正夢と逆夢は同じ夢には変わりなくとも目覚めたときの感覚が全く違うでしょう、恐怖を感じるもの目覚めの良くない夢はあまり気にせず流していきましょう。
正夢も逆夢も見たときの意識の感覚で脳に記憶として残ります。その後、日々の生活で様々な出来事があり夢が現実に起きたり逆さまの現実に襲われたりと「正夢だった」・「逆夢だった」と結果として思うものでしょう。
記憶に残るものは潜在意識に大きな影響を与えます。自分では気が付かないままに夢を現実に反映させ様と時間を経過させてしまうのではないでしょうか。その結果として正夢であったり逆夢になるのだと思います。ですから夢に隠されたメッセージを紐解くことは自分の未来を優位に運ぶことに繋がるでしょう。
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