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アダルトチルドレンの悩み。症状、恋愛、家族、アダルトチルドレンと向き合うこと

アダルトチルドレンは怖くない

アダルトチルドレンについて

アダルトチルドレンの悩み
アダルトチルドレン(Adult Children) とは、機能不全家族で育ったために成人になってもなお内面的なトラウマを背負ってしまった人の総称。頭文字を取りACとも言います。
一般的には親からの虐待、アルコール依存症の親などの家庭環境で育ってしまったことで心理的障害(トラウマ)が残ってしまっている人のことになります。考え方に破滅的、完璧主義、対人関係が不得意などの特徴があげられます。1970年代のアメリカで社会福祉援助(ケースワーク)の現場の声として問題視されることになり注目されました。その後、研究が進められ家庭不全全般の家族で育った子供の認知、行動、思考の特徴とされました。
アダルトチルドレンは自己認知による判断が行われるもので、うつ病などの様に診断されるものではありませんので病気では御座いません。
日本では1995年に精神科医マーガレット・ラインホルドの著書が翻訳され出版され広く知られるようになりました。『親から自分をとり戻すための本―「傷ついた子ども」だったあなたへ』

近年になり、アダルトチルドレンの総称は「『幼少時代から親から正当な愛情を受けられず、身体的・精神・心理的虐待または過保護、過干渉を受け続けて成人し、社会生活に対する違和感があったり子供時代の心的ダメージに悩み、苦しみをもつ人々」と定義づけされています。

アダルトチルドレンには様々なタイプがあります。主に5つ。
1.マスコット(ピエロ、クラウン、道化師)
おどけた仮面を被って不安を隠してきたタイプ
2.ケア・テイカー(世話役)
親や周囲の面倒を見てきたタイプ
3.ヒーロー
家族の期待を一身に背負ったタイプ
4.スケープ・ゴート(身代わり)
家族の問題を行動化するタイプ
5.ロスト・ワン(ロスト・チャイルド、迷子、いなくなった子)
存在しないふりをして生きのびたタイプ

以上、5つが主なアダルトチルドレンのタイプ別の特徴です。

あなたが育つ家庭や親は自分では変えることができない魂の運命で結ばれた宿命の定めとなります。ですから育った環境が原因で偏ってしまったと思う自分の人格や性格は決して病気ではありません。しかし、人格や性格はあなたの人生設計において大きな影響を与えているは間違いありません。うつ病や各精神疾患の引き金になっていることも否めないことです。

幼少期から成人になるまでの家庭環境に影響を受けずに成長するのは稀なことであり、アダルトチルドレンとは誰にでも起こりうる可能性があると言うことになります。アダルトチルドレンは自己認知することからと冒頭に述べましたが、あなたが自分と向き合うことで初めて分かることになります。他人から何を言われても自分が認識しなければアダルトチルドレンの克服は難しいものです。また、他人に指摘されたからと言って必ずしもアダルトチルドレンであるとも限りません。機能不全家族はアダルトチルドレンとなる要素であり原因ともなりますが機能不全家族で育ったからと言って必ずアダルトチルドレンになると言うことも御座いません。
アダルトチルドレンとは、自分の人格や性格を見つめるための「きっかけ」となり、今が自分にとって悪いものであれば「よくしていこう」と思える「動機」へとつなげていくためのものです。もし、あなたが自分がアダルトチルドレンと感じても何もマイナスに感じることはありません。自身で認知できたなら過去と向き合い心にある「トラウマ」を知ってい行くことで「受け入れ」を行うことで克服へと向かうのですから

アダルトチルドレンは怖くない

アダルトチルドレンであることに悩んでしまうことがあります。親や家族は自分ではどうすることもできない縁のつながりであります。暖かい家庭、温もりのある親をいくら望んでも誰もが理想の親の元で育つことはありません。運命で定められるのが肉親の縁なのです。けれど、その環境下で育ったことは見方を変えることで、とても貴重な経験であったには違いないことも分かってきます。
幼少期の体験が対人恐怖症や人間関係のコミュニケーション不足、人が怖いなど色々な面において人生に不利益を及ぼしているかもしれません。その現状に親を恨んでも構わない、憎んでも当然のことでしょう。その感情は何も悪くありません。
そして、そんな悩みを抱える自分を克服したいと思っている方も多いかもしれません。親を怨む気持ちに苛まされることもあるかもしれません。

あなたがもし、今の自分を克服しょうとして壁に直面しているとしたら少しだけ考え方を変えていくことがよいでしょう。アダルトチルドレンは克服するものでもないことが分かってきます。克服することより大切なことがあるのです。

全ての過去を受け入れていくことでアダルトチルドレンなど恐れるものではなくなってきます。

あなたが歩まされた過去は決して良い経験でなかったとしても自分に必要であったと思う気持ちを抱くことにより自分がアダルトチルドレンと感じても自信を持ってアダルトチルドレンだと叫んでしまえばよいのです。
親や家庭の縁はあなた自身の意思で作られていくものでは御座いません。魂の関係である血縁関係はあなたの魂が成長するのに必要な経験を与えていたのです。だから過去を否定せず肯定していきましょう。そして、自分が親から与えられなかったことや学べなかったものを今、学ぶ意思を持てばよいのです。そして、周りに居る人に自分が与えて欲しかったものを与えていきましょう。自分の過去を受け入れ肯定できたとき、アダルトチルドレンは克服しなくても消えてなくなっていくのです。