自尊心とプライドの違い

自尊心とプライドの違いについて

自尊心とプライドについてHEADLINE

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自然に行われる自己評価

自尊心の基本は、本当の自分、ありのままの自分を尊重できる心です。
日本では自尊心と傲慢は同一視されていますが米国では違います。
たとえ、他人から批判されることがあっても自分を信じる思いが自尊心を高く持つことで揺らぎないものへと心に根付かせることができます。自分の中で誰でも自然に自己を評価しています。自分の意思に関係なく自分を評価することで自尊心を自ら傷つけてしまうことも同時に行ってしまうのです。
評価には賞賛と批判があります。評価で長所は賞賛されても短所は批判してしまうことがあります。自分自身を自ら批判してしまうことが心の傷へとなり自尊心そのものを傷つけているのです。
自然に行われる自己評価でありますが意識を持って自分を評価する気持ちを高めることで短所も賞賛対象にすることが望まれます。
たとえば、自分の短所として「引っ込み思案」と思うことがあったら、それは「慎重な思考」であると賞賛することが大切です。
慎重な思考は、自身を守るため、傷つかないためには必要であるのだから引っ込み思案であることを否定する必要はありません。
自身の短所と思えるところも自己評価では賞賛することで、本当の自分の姿を知ることへつながります。

短所や欠点を見つけると自分の事を嫌いになることへ心が向いてしまうもので、ダメな自分を直そうと思ってしまうものです。それが批判から始まる自己評価で、直そうと思うことは良いことですが、その動機があまりよいとは言えません。短所や欠点にもよい部分はありますので、よい部分は残しながら、悪い部分によって被るデメリットをメリットあるものへ修正していくと思うことで自尊心をより成長させていくことができます。

自尊心は自分を愛する心であり尊重する意思として、その中心には全ての自分を受け入れることでなければなりません。

自己愛と自尊心

自己愛とは人間の成長過程で一番最初に知る愛の本質なのかもしれません。
愛とは人間の根幹を築く土台となり子孫を残していくための愛欲→性愛→性行為へと一連の流れが始まる元です。
愛を漠然なものから本質を理解していくことが幼児期に自己愛として芽生え始めるのでしょう。
自己愛が強くなりすぎると一般的には悪いと解釈されています。それは、自己愛性パーソナリティ障害の核と定義されているからです。
自己愛性パーソナリティ障害とは、
「ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む」ことなどで、ナルシシズム(ナルシスト)とも表現されています。
ナルシシズムとは、自己を愛すること、自己を性的対象にすることです。一次性は生後6か月から6歳までに避けれない痛みや自己を守るための働きとして見られることがあります。
二次性は思春期から成年に見られます。二次性では「社会的地位や目標の達成により自分の満足と周囲の注目を得ようとすること、自慢、他人の感情に鈍感で感情移入が少ないこと、日常生活における自分の役割について過剰に他人に依存」などです。人によっては病的になる場合があります。
ナルシズムと言う言葉が使われるのはギリシャ神話の人物ナルキッソスに由来しています。
ナルキッソスは、自他ともに認める美貌の持ち主でした。しかし、彼に恋した妖精を冷淡に扱った罪にて女神より自分しか愛せない罰をうけ、泉に映る自分の姿に恋い焦がれながら痩せ衰え死んでいきます。神話より自己愛を自己陶酔とされる由来となります。

自己愛とは幼児期に芽生えがあり、それは初めて愛を心と肌で感じる瞬間だと思います。ですから自己愛が無くなることはあり得ず、無くなることは愛を感じることが出来ない人間となるに等しいことになってしまうのでしょう。
自己愛を抑えたり考えを無理に改めようとすることや克服するなど、まるで自分を愛することが悪いことの様に考えてしまうことが心を壊してしまう原因となってしまうことがありますが、それは人間の根本である不変で無くならない愛が心にあるのだから無理もないことです。
自己愛はなければならないものですから自分を愛することをためらったり否定する必要はないのです。自己愛の上に他人を愛する心も芽生え大切にしていくことができるのです。

ちょっとしたことで傷つき、人や社会のせいにして自分の殻に閉じこもる若者が増えているそうです。
「新型うつ病」周りに責任転嫁してしまう「自己愛型人間」と表現されているようですが、自己愛の無い人間を探す方が難しいのです。
しかし、自己愛は過ぎてしまうと他人を思えない自分勝手な人間として他人には映ってしまうものです。自己愛はコントロールしていかなくてはならないものであるには違いありません。自己愛をコントロールしていくのが自尊心です。

もし、あなたが自己を愛しすぎて悩んでしまうとしたら、自己愛との付き合い方が少し下手なのかもしれません。
自己愛と上手く付き合うことで有効的になるものですので様々な問題をクリアしていくことはできるのです。

自分を好きになる方法

人前では元気でも、それは本当の自分じゃない、周りに気を遣いすぎて疲れてしまう。そんな自分が好きになれないと思う方も多いと思います。また、自信が持てない自分が嫌いになることもあるでしょう。

自分を好きになれない理由は人により様々ですが、好きになれない自分だとしたら、好きになれる自分へ、あなたが心に願う思いへと前進できる自分になっていきましょう。

本当は心底、自分を嫌いになれる人もいないもの。自分の思いへと前進できない自分が嫌いなだけなんですね。

自分が嫌で、自己嫌悪に陥ってしまうこと。人間であれば誰でもあることです。けれど、自分を嫌いと思っても何も変わることはないですね。
だから、自分を好きになるために前進できる自分へと少しだけ意識を傾けることができたなら、あなたは自分を好きになれることでしょう。

自分を好きになるために

あなたは自分のことを、心より好きと胸を張って言えますか。

毎日、色々なことがあって、思うようにならないこともありますね。
仕事での失敗や、人間関係の悩みなど、上手くこなすことが出来ないことの苦しみに、自分のことを好きになれない人も多いかもしれません。
そんな自分を変えたいと思ったとき、自尊心を高めることで、新しい自分へ生まれ変わることもできるでしょう。

幾多の困難や試練がある人生で、勝ち抜く意志を心に植え付ける力、それが自尊心とも言えるでしょう。

自尊心が高ければ、あなた自身の心は強くなり、自己嫌悪に陥った時でも、立ち直りが早く、また、自信が持てる自分を作っていくこともできるでしょう。
自尊心の根源は、自分を好きなこと。自分を大好きと言える自分づくりを行っていきましょう。

自分を好きになる1つの方法として、自分の長所を知っていくことが必要です。
そして、長所を伸ばしていく気持ちで、得意分野の幅を広げていきましょう。

自尊心を高める方法は、他にも沢山ありますので、色々と試しながら自尊心を高めることができればよいですね。

大切にしたい自尊心

自尊心は、自分を尊く思う心です。自分の心であるから、自尊心を他人に傷つけられることは本当はないんですね。
傷つけることができるのは自分だけなんです。
けれど、「きっかけ」を作るのが他人の心無い言葉や態度、悪意となるでしょう。
他人から虐げられたことによって、あなたは自分を責めてしまう、そこから自尊心を自ら傷つけてしまうことが起こります。

自尊心を傷つけないようにするには、他人からの悪意や心無い態度、言動に強くなっていくことが望まれます。

また、他人が虐げる部分はプライドです。
プライドは自尊心とちがい、他人に認めてもらうことで出来上がってくるものです。ですから他人に否定されることが許せない心、そして、傷つきやすいのがプライドです。

だから、プライドは捨てることができるんですね、捨てることによって自尊心を守ることができるのです。

しかし、自尊心は捨てることはできません。誰よりも尊く自分のことを思えなければ人を大切に思う心は湧いてこないからです。
ですから、あなたの中では誰よりも自分が一番でなければならないのです。

どんな状況でも自分を尊ぶ心を失ってはいけません。それが、自分を大切にする心にもつながっていくでしょう。

自尊心とプライドについて

日本は、自尊心とプライドが同一視される傾向が御座います。
海外では自尊心とプライドは異なる感情と説明されることが多いです。二つの感情をを同一視することは、自分を大切にする心を失ってしまう危険性があるので注意した方がよいでしょう。

自尊心
自分が持つ自信がベースとなり、自分自身の存在を尊く思う心。長所や短所を問わず自分を受け入れる。失敗を成功へと導くチャレンジを意図とする意思となり、安心を自分に提供する感情となります。

プライド
劣等感を抱かせる感情で常に他者と自分を比較して優劣を競う思い。自分の欠点を受け入れることができず、短所を責めるか否定する心。失敗を恐怖と感じてしまう意思で不安を自分に提供する感情。