コンプレックスと劣等感について

コンプレックスによる自己嫌悪と劣等感との向き合い方と対処

コンプレックスや劣等感とは

コンプレックスと向き合う

コンプレックスや劣等感を感じたら

劣等感を感じてしまうと自分が嫌になってしまうことがあります。あなたのヤル気を削ぎ無気力へと心を向かわせてしまう劣等感とはどんな感情なのでしょうか。
劣等感とは「自分が他人より劣っている」と感じてしまう心の動きからの感情となります。
オーストリアの精神分析学者ジグムント・フロイトが自身の著書で初めて用いられた言葉です。その後ユングなど多くの精神分析者が研究を続けています。日本では劣等感とコンプレックスを混合して考えがちですが劣等感は1つの感情につて述べているものでコンプレックスはそれら感情の複合的な要素から心に抱かれるものであります。

あなたがもし劣等感を感じているとしたら「劣等感を克服しなければならない」と思うことでしょう。劣等感は他人より劣る自分を感じてしまうことから心に抱かれますので劣等感の克服は「努力」への大きな動機となるものです。ですから劣等感の克服へ意識を向けることはとても良いことになります。劣等感とは他人と自分を比較したときに感じる感情、また、他人から比較されたときに沸き起こる感情でもあります。ですから劣等感の根元にあるのは比較となります。
劣等感を克服することは比較を止めることから始めるのが良いでしょう。「自分は自分であり他人とは違う」と意識することが大切です。
それでもやっぱり劣等感が拭えないときは劣等感の正体を見つけてピンポイントに克服していくことがよいでしょう。複合的な要素が含まれるコンプレックスとは違い劣等感は部分的な自分と他人の違いになりますのであなたが何に劣等感を抱いているかを探すことが重要となります。

たとえば他人と接することや人間関係に苦手を感じる場合は他人と接することで何が苦手意識が働いているかを探すのです。
・お喋りが苦手
・距離を保つことが苦手
・体臭や口臭を意識する(自分や他人)
・潔癖症
等々、様々です。また、「お喋りが苦手」のカテゴリのなかにも、
・話を合わせるのが苦手
・会話のキャッチボールが苦手
・空気を読むのが苦手
と、多くのコンテンツがありますので、あなたが苦手と思うことをノートにピックアップして消去法で選別していくことで自分が最も苦手と思うことや劣等感を抱く要素を特定していきます。特定できた要素があなたの劣等感の正体となりますので克服するために必要なことを行っていくことができます。

たった一つの苦手意識が劣等感となり、連鎖的に関連する全てに苦手意識を持ってしまうことになってしまうことでコンプレックスとなっていきます。あなたがコンプレックスに感じることのなかには得意とすることがあるものなのです。劣等感の連鎖と複合が隠してしまっているものなのです。
あなたが本当に苦手と思う部分を見つけ出して克服することへつなげていくことでコンプレックスの解消へもつながっていくのです。

コンプレックスについて

自己嫌悪や劣等感はあなたの思考を鈍らせ、行動力を失わせてしまうものです。それは、コンプレックスとなって自分を否定していしまう感情とリンクされることも多いです。
コンプレックスを抱く心理的本当の理由ははっきりとは分かっていません。心理学の世界でも様々に違う解釈があり、それぞれに研究が行われています。
スイスの心理学者ユングは、何らかの感情が複合した心的内容の複合体で本来は無関係な感情が統合された状態「心的複合体」と考えています。オーストリアの精神分析者フロイトの精神分析でもユングを支持しています。、この複合をエディプス複合と呼びエディプス・コンプレックスと言います。しかし、西洋の精神分析は意識と無意識の関係からなるもので日本人の性格や民族性には適合しないとされます。戦後、日本に入ってきた心理学者のアルフレッド・アドラーの劣等複合の論理が支持され劣等コンプレックスが一般的にコンプレックスとして認識されています。
アドラーはフロイト、ユングと並ぶ現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人です。アドラーとフロイトは共同研究者でありましたが後にフロイトグループとは完全に決別して個人心理学であるアドラー心理学を創設しました。

あなた自身がコンプレックスと感じていることも実は魅力的な部分として思われていることもあります。コンプレックスとして悩むことは劣等感や自己嫌悪とリンクさせてしまう自身もあるものです。
たとえば、女性の場合、「ぽっちゃり体系は嫌だな」と思うかもしれません。しかし、男性から見れば、ぽっちゃりした女性は健康的で優しく思われる傾向もあります。

自分が気にするほど周りは思っていないことはよくあるこです。コンプレックスを感じて引っ込み思案になってしまうことで劣等感や自己嫌悪は増幅されていくものです。もし、あなたがコンプレックスを感じているとしたらそれは、自分が持つ魅力の1つと考えることでチャーミングポイントに変えていくこともできるでしょう。