中世ヨーロッパで普及した魔術書で魔術書、奥義書、魔導書とも言います。天使、精霊、悪魔を呼び出して願望を叶える手順が記されております。「ソロモンの鍵」は有名なグリモワール書となります。
グリモワールの内容は神霊魔術、降霊術に関しての文献です。儀式、呪文、呪具、護符の作成方法が記されており内容は神鬼学(悪魔学)に通じるものが多く自然魔術の書物と言えます。魔術作法の基本として近代魔術の基礎となっております。
グリモワールの爆発的な普及は中世ヨーロッパとなりますが17世紀以前より信仰と崇拝に基づいた実践は行われており古代グリモワール、近代グリモワールと分けた考え方も御座います。
20世紀に入ってからのグリモワールは「影の書」などの影響からウイッカよりペイガニズムが一般的となりました。
ペイガニズムとは自然崇拝、多神的信仰となりキリスト教以前の神々も含まれます。特に女神崇拝の復活が大きな特徴でしょう。
ウイッカとは元々は魔術師を意味しますが現代英訳で「魔女」とされました。日本では魔女が有名となり魔女の宗教などとも言われることも御座います。
ペイガニズムは善を目的とした建設的な考えが御座いますのでグリモワールを基盤とする黒魔術でもペイガニズムの思想は認めない傾向が御座います。
※グリモワールとはフランス語で魔術書を意味致します。
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