魔女の魔術

魔女が扱う魔女魔術と魔女宗について

魔女の魔術

魔女が扱う魔女魔術と魔女宗について

魔女とは超自然的な力で人畜に害を及ぼすとされた人のことです。妖術を行使する場合もあり日本の呪術師と性質は似ています。魔女が扱う妖術などが魔女魔術となります。中世ヨーロッパでは異端児として迫害の対象になりました。その当時、魔女は悪魔や悪霊と性交渉を行うことで契約を交わし呪いを行使すると流言が広がりましたがキリスト教支配の弾圧下でのでっち上げとなります。ヨーロッパで活動していた魔女の殆どは占い師であり日本での巫女の様な職業だったのです。魔女は必ずしも女性とは限りません。男性の魔女もいました。

現代では新異教主義の一種である魔女宗(ウイッカ、ウイッチクラフト)なども魔女魔術に含まれます。

魔女も世界各国で形態は違ってきますが概ね念力あるいは霊能力によって業を成すのです。

近代魔術では魔女魔術はペイガン魔術としてある程度の区分はされています。

ペイガン魔術

「pagan」 (ペイガン)とは「辺境の住民」という意味のラテン語です。ペイガンとは「ミトラ」や「ギリシアの神々」などを信仰していた辺境に住む人々だったのです。
多神教の信者で、一神教を受け入れることはしませんでした。信仰の形態としては森羅万象全てに神が宿るとされる東洋的な宗教に近い考えたとなるのでしょう。
唯一神以外を神と認めないキリスト教の到来は「自然」を「神性と崇める「古き神々を信仰する人々」は「異教(ペイガニズム)」・「異教徒(ペイガン)」として抑圧しました。中世の魔女狩りなどです。
キリスト教の支配が解けるに従い弾圧されていた信仰も復興します。「ケルト」「北欧神話」「シャーマン」「ドルイド」「オーディニズム」など信仰が復活します。それと同調して魔女魔術などペイガン魔術も復活するこになります。

ペイガンとは当時のキリスト教がキリスト教以前の土着信仰者を異端扱いした差別用語です。

現代の魔女

魔女は元々悪魔崇拝者ではなくペイガンです。キリスト教以前のペイガニズムがキリスト教に弾圧されるなかでペイガンの崇拝していた角を持つ自然の動物と神は「悪魔」に仕立て上げれてしまいます。信者もまた邪悪な「悪魔崇拝の魔女」とされるのです。復興に伴い魔女宗も多数に分派されています。
現代の魔女たちは悪魔崇拝者としての間違った魔女ではなく、古い自然宗教を現代に蘇らせることを目的としたペイガンを主張しています。
長期に渡るキリスト教の支配下の影響は大きく悪魔崇拝の概念が広まった魔女宗のなかには「悪魔崇拝の魔女」を自称する魔女の存在もあります。
本流派の魔女は混同されるのを避ける為、現代のペイガンの魔女たちは自分達の宗教を魔女術(ウィッチクラフト)ではなく魔女宗(ウィッカ)、その実践者をウィッカンと呼ぶことが増えています。
現代の魔女の本来の目的はキリスト教によって抑圧された女性と女神の地位の復権のために薬草術や魔術を行っています。
「ケルト神話」「北欧神話」「ローマ神話」「ギリシャ神話」などの神々を信仰しています。特に女神は大きな役割を果たしているのです。