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ヘルメス・トリスメギストス

下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし

ヘルメス・トリスメギストスは伝説の錬金術師です。錬金術の祖であり、錬金術はヘルメスの術とも言われています。
ギリシア神話のヘルメス神と、エジプト神話のトート神がヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を継ぐ人物としての錬金術師ヘルメスが同一視されてヘルメス・トリスメギストスと称されるようになりました。「3倍偉大なヘルメス」とは3つのヘルメスを合わせた者となります。
エメラルドタブレットの著者であり、唯一、賢者の石を手にした人物でもあります。

第一のヘルメスは、ノアの

エメラルド・タブレット

これは偽りのない真実、確実にして、この上なく真正なことである。唯一なるものの奇跡を成し遂げるにあたっては、下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし。
万物が一者から一者の瞑想によって生まれるがごとく、万物はこの唯一なるものから適応によって生じる。
太陽がその父であり、月がその母である。風はそれを己の胎内に運び、大地が育む。
これが全世界の完成の原理である。その力は大地に向けられる時、完全なものとなる。
地上から天上へと昇り、ふたたび地上へと下って、上なるものの力と下なるものの力を取り集めよ。こうして汝は全世界の栄光を手に入れ、すべての暗闇は汝から離れ去るだろう。
火から土を、粗雑なるものから精妙なるものを、ゆっくりと巧みに分離せよ。
これはあらゆる力の中でも最強の力である。なぜなら、それはすべての精妙なものに打ち勝ち、すべての固体に浸透するからである。
世界はそのように創造された。驚くべき適応はこのようにして起こる。こうして私は全世界の哲学の三つの部分を持つがゆえに、ヘルメス・トリスメギストスと呼ばれる。私が太陽の働きについて述べることは、以上である。
「錬金術 ――大いなる神秘

すべての象徴(シンボル)は、真理へと導く扉の鍵に過ぎないのである。

その鍵となるシンボルがあまりにも偉大なので、
それをさらに超えたものは見ることができないのである。

それゆえに、真理の扉は開かれないのである。

エメラルド・タブレットは錬金術の基本思想となりその後、魔術へと受け継がれていくことになります。

ヘルメス思想

ヘルメス思想は古代叡智として残された(エメラルド・タブレット)文献ヘルメス文書に基づく哲学です。西洋の神秘学、占星術、錬金術、神智学、魔術学の基礎となります。

中世の西洋で当時のキリスト教中心の世界で抑制されてきた人間の自由と尊厳への切望から自然魔術を新しい魔術として復活させることに成功することになります。(近代魔術)
当時のキリスト教から異端とされ追放されていた魔術の復活は新しい時代への幕開けでもありました。伝説的な錬金術師で神秘思想・錬金術の文脈に登場する神人、ヘルメス・トリスメギストス。「ヘルメス文書」に残されている思想は魔術思想とも言われています。
「叡智は神と人間にだけ与えられているがゆえに人間は偉大であり、人は神のレベルにまで高められる」ヘルメス思想はキリスト教神中心の世界に自由と解放を与えていくことになります。当時絶対とされていたキリスト教世界を変える新しい考え方としてヘルメス思想の研究が盛んになっていくのです。

ヘルメス・トリスメギストスは、神学者であり深遠な哲学者でもありました。医学・化学・法律・芸術・占星術・音楽・魔術・地理学・数学・解剖学・雄弁術をはじめ地獄の総体と神の知識を後世の人々に伝えた聖人であり、錬金術の始祖とも呼ばれる神人です。
※エジプトの偉人トート(アトランティス王)や聖書に出るエノクと同一人という説もあります。

ヘルメス主義の基本原理

1.万物照応:最大なる世界(マクロコスモス)は最小なる世界(ミクロコスモス)と影響しあい相似する(想像力)

2.全存在の秩序:世界と自分が一体であると考えること(グノーシス主義)

3.個の特徴を維持しつつ想像力をはばたかせ他の存在とのバランスをとることで世界と一体である自分を知ることは現在に通ずることで世界をそして自分を肯定することができ、しかもバランスも重んじることができる。

魔法の法則