他者からの自分の評価は必ずしも自分の真の姿ではなくて、自分からの評価、それが真の自分の姿であること

生き抜く力を身に着ける

生き抜く力がなくては生きてはいけないのは、私たちの世界は善人ばかりではないからです。悪人も多くいる、また、善人のように見える悪人、そして、悪人のように見える善人、多種多様な性格や性質が入り乱れ社会はコミュニティーを形成しています。あなたがもし、無人島で１人きっりで生きているとしたら、別に善人であろうが悪人であろうが、そんなことは何も関係ありません。どちらでも
「生きる」を目的とすれば生きることはできるでしょう。
自分を決めるのは概ね、社会からの評価です。自分以外の人間が自分を決めています。そして、私たちは評価に合わせた思考や行動を決めがちで、たとえば、血液型でＡの人は、Ａの性格、Ｂの人はＢの性格と、決め込んでしまう。はたしてそれは正解なのでしょうか、Ａの人はＢやＯの性格を持ち合わせていないと誰が分かるのでしょう。それが分かるのは他の誰でもなくて自分自身だけなのです。
「私はＡ型だから、几帳面なのよ」「僕はＯ型だから大らかだ」などは、他者が決めたルールでしかあらず、必ずしも自分に一致するとは限りません。Ａ型でもやはりおおざっぱな人はいて、Ｏ型にも繊細な人はいるのです。そう考えるとはたして親や友人、周りの人からの評価は自分であると言えるのでしょうか。「こうだから、こうである」を決めつけとして自分を考えてしまっていませんか。

他者からの自分の評価は必ずしも自分の真の姿ではなくて、自分からの評価、それが真の自分の姿であること、そして、そこから導かれるプラス面とマイナス面への対処法が重要です。

冒頭でのべた、人それぞれの性格や性質、善人と悪人、それぞれが下す、あなたへの評価、そこに必要なのは「生き抜く力」です。

評価に惑わされることなく、自分を知りえること、そして、思考と行動のバランスを整えながら評価に拘らない「生き抜く力」を身に着け、そして、確固たる自分を創造していくことで、人と人が向き合うバランスとコミュニケーション能力を高めることができれば必然と「生き抜く力」に「生き合う力」が伴ってくるはず。人を評価し批判することはとても簡単です。昨今、インターネット、ＳＮＳでも批判は定番化し、何かを見つけては多数で攻撃することも自然と行われています。
私たちがそれを見て、何を感じ、何を思考し、行動するか、それは、あなたの自由でもあるでしょう。けれど、１つだけ考えてほしいこと、心にＳＮＳを持ち、多数の自分と会話を楽しんでみてください、その評価、自分を苦しめていませんか、あなたの心は「生き抜く」ことができますか。

「生き抜く力」とは、他者と生き合うことができる力。誰も自分を理解してくれなくても、世界は敵ばかりと感じて優しい心を失えば、人は簡単に悪魔へと変貌してしまう。心に宿る天使は眠ってしまうのです。

綺麗ごとかもしれません。けれど、綺麗ごとのない世界なんて、全然面白くも楽しくもないですよね、これは正義でもなくて善意でもない、もちろん、優しさだけでは生きていけない、そんなことは誰もが知っていること、だから人は迷い悩むのです。
優しさを失うことで、人を攻撃してもよいの理由にはならないはず。何をするにも理由を見つけ、それを正しいと思い込むことも自分自身であるとしたら、他者に流されない強さと不動たる信念、それは腕力、権力、地位や名誉、そんなものでもなくて、心の強さ、ただ、それだけを追求するのです。心の強さと優しさを融合させれたら、人は怖いものなんて何もなくなったに等しくなることでしょう。他者の評価で自分は創られない、自分を創るのは自分。

ここでもう１つ、考えたいことは「人は決して１人では生きていないこと」
価値観が合っても合わなくても、そんなことすら関係なく、人は誰かに生かされながら生きていること、決して孤独で過ごしているなんてこともないこと、私たちの世界は無人島ではないのだから、あなたが手をあげれば、声を出せば、社会のどこかで、その手を、声に反応し、互いに生き合おうとする人がいるはず、だから見つかるまで、見つけるまで「生き抜き」ましょう。そして、生き合っていきましょう。